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IT企業(SIer)の選び方!ド文系大学出身が解説!

この記事で得られること

ポイント

1:IT企業の稼ぎ方が分かる(ビジネスモデル)

2:外国語学部出身SEが、IT業界でキャリアを歩む中で学んだ、良きIT企業(SIer)の選び方が分かる

Taka-Cloud筆者
Taka-Cloud筆者

本物のIT未経験から、SierでSEキャリアを歩んで、本当に良いSIerの選び方を解説するよ。

IT企業の定義

実はIT企業にはいくつかの稼ぐ構造がある。

ビジネスモデル

1:プラットフォーム型

 メルカリやUber、楽天市場など、「場所」を提供して、「インフラ費用」としてお金を稼ぐモデル。

2:システムインテグレート型(SI)

  アプリを納品して、お金を稼ぐモデル。例えば、銀行系アプリの開発をして、そのアプリを発注者に納品するなど。SIをする企業をSIerという。

今回紹介するのは、システムインテグレート型のSIer

 プラットフォーム型のIT企業は、企業の選び方は明快で、一般的な企業のような基準で企業選びをすればいい。B2Cモデルも多いので、知名度があったりと選びやすい。ただ、SIerは、B2Bモデルが基本のため、評判や選び方が難しい。さらに、胡散臭い企業もある。

 今回は、そのSierの選び方を紹介する。SIerにも分類がある

SIerの種類

1:メーカー系SIer

 パソコンや大型コンピューターなどのハードウェアを製造する「ITメーカー」から派生した企業。

代表例: 富士通、日立製作所、日本電気(NEC)。

特徴: 自社製のハードウェアやソフトウェアを組み合わせた、大規模で安定性の高いシステム構築(金融、官公庁など)に強い。

2:ユーザー系SIer

 銀行、商社、自動車メーカーなどの「大手非IT企業」のシステム部門が独立してできた企業。

代表例: 野村総合研究所(NRI/野村証券系)、SCSK(住友商事系)、日鉄ソリューションズ(日本製鉄系)。

特徴: 親会社のビジネス(金融、物流など)に深く精通しており、その業界特有の業務システム開発(内製化に近い形)に強い。

3:独立系SIer

 親会社を持たず、独自の資本で設立・運営されている企業。

代表例: 大塚商会、TIS

特徴: 親会社の制約がないため、特定のメーカー製に縛られず、顧客にとって最適な製品(マルチベンダー)を自由に選定してシステムを組める。

4:コンサルティング系SIer

 企業の経営課題を解決する「経営コンサルティング」から派生、または融合した企業。

代表例: アクセンチュア、アビームコンサルティング。

特徴: 最上流の「経営戦略」からITシステムの設計・開発までを一気通貫で行う。高単価で超大規模なプロジェクトが多い。

+α:社内SEとは

IT企業ではなく、一般企業(製造業、商社、流通業など)の社内IT部門(情報システム部など)に所属し、自社のITシステムやITインフラの企画・構築・運用を行うSEである。

それぞれのSIernの特徴

1. メーカー系SIer の選定基準

推し度:★★★★★

個人的には天下のSIerだと感じる。安定性と国家レベル大規模プロジェクトを最重視する人向け。元受け企業が多く、社会的立場が高い。会社として福利厚生がしっかりしている企業が多い。(部署によっては多忙×責任大)

  • こんな人に向いている: 首を切られない安定した大企業で働きたい、国家レベルのインフラや超巨大システムの開発に携わりたい。
  • 懸念点: 年功序列の傾向が強い。

2. ユーザー系SIer の選定基準

推し度:★★★

特定の「業界知識(ドメイン知識)」を武器にしたい人向け。個人的には、技術の幅が限定的になるので、モダン技術の習得遅れが生じる可能性があることがあるので、親会社の業界と企業体質を分析すべき。

  • こんな人に向いている: 金融や物流など、IT以外の特定業界のビジネスに深く関わりたい。親会社の基盤があるため安定しており、福利厚生も手厚い。
  • 懸念点: 親会社の意向や業績に左右されやすい。親会社からの出向者が上層部を占めるケースもある。

3. 独立系SIer の選定基準

推し度:★~★★★★

特定の製品に縛られず、自由な技術選定をしたい人向け。良くも悪くもいろんな企業のソフトウェア事情を学べる。ただし、取引先との契約形態が大事(次章で解説)。ブラック企業もあれば、中小ホワイト企業も多い。基本的に二次受け以降になるので、SE経験を積む目的や、中小ホワイト企業を目的とする方は最適。

  • こんな人に向いている: 「顧客ファースト」で最適なITツール(マルチベンダー)を組み合わせて提案したい。実力主義の環境で早く成長したい。
  • 懸念点: メーカー系やユーザー系に比べると資本力が劣るため、福利厚生や給与水準にバラつきがある。下請け案件(2次請け以降)の割合も高め。

4. コンサルティング系SIer の選定基準

推し度:★★

超高年収を目指し、経営視点からITを動かしたい人向け。ベンチャー気質環境かつ人気がある企業が多いので、主導権としては会社側に依存するので、雇用を守ってくれない印象がある。

  • こんな人に向いている: 単なる開発ではなく「ITを使ってどう経営課題を解決するか」の上流工程に興味がある。激務に耐えてでも高い給与を得たい。
  • 懸念点: 成果主義が徹底しており、求められるスキルのハードルが非常に高い。プログラミングなどの実開発スキルは身につきにくい。

+α:社内SE の選定基準

推し度:★

「自社のため」にITを最適化し、ワークライフバランスを重視したい人向け。ただ、技術レベルが低いところが多い印象で、企業文化が色濃く反映される。SIerにはフレックス、ドレスコードフリー、在宅勤務の福利厚生が多いところも多いが、それらがないこともある。SEのキャリア・待遇的にはネガティブに感じる。

  • こんな人に向いている: 納期追われや客先常駐のストレスから解放されたい。ベンダー(SIer)をコントロールする側に回りたい。
  • 懸念点: 社内の「ITなんでも屋」になりがちで、技術的なスキルアップは個人の努力に依存する。IT部門が「コストセンター(利益を生まない部署)」として評価されにくい企業もある。

3. 独立系SIer の選び方

ポイント

ホワイト独立系SIerの企業選びは、「取引先」「契約形態」が大切!

大手と長年の契約履歴があり、契約形態が「請負契約」である企業を選べ!

大手と長い取引がある企業は信頼性があり、安定して利益を享受できる。この条件は、想像が容易だが、私が特に伝えたいのは、「契約形態」。

SIer案件の契約形態には、3種類あって、それによって、ブラックやホワイトの差が明確になる

SIerの契約形態

1. 請負契約(成果物を売る)

推し度:★★★★★

個人的には、炎上案件でなければ、最もホワイト環境になる可能性が高く、主導権があり、イキイキ働ける。

「システムを完成させて納品すること」に対して対価が支払われる契約。

SIerのリスク: 「瑕疵担保責任(契約不適合責任)」を負うため、バグや納期遅れが発生した場合、追加費用なしで修正・対応しなければならない。炎上時の赤字リスクが最も高い。

SIer側の目的: 開発の全責任を負う代わりに、効率的に作れば高い利益(粗利)を出せる。

指揮命令権: SIer側にある(自社の社員や下請けにSIer自身が指示を出す)。


2. 準委任契約(労働時間・専門スキルを売る)

推し度:★(準ゴミ契約)

個人的には、派遣契約ではないものの評価は取引先が握るため、実質的には主導権が握られる契約だと感じる。派遣契約よりはマシだが、派遣契約よりの契約なので、環境が悪くなりやすい。

「システム開発に関する一定の業務(労働や技術)」に対して対価が支払われる契約。

  • SIer側の目的: 要件が固まっていない「上流工程(企画や設計)」や、トラブル対応などの不確定要素が多い業務で、リスクを回避しながら確実にエンジニアの稼働費を得る
  • 指揮命令権: SIer側にある(クライアントがSIerのエンジニアに直接指示はできない)。
  • SIerのリスク: 完成の義務はないが、「善管注意義務(プロとして手落ちなく働く義務)」がある。サボれば契約を切られる。

3. 派遣契約(労働力を貸し出す)

推し度:☆(ゴミ契約)

個人的には、最もゴミ契約だと思う。取引先の言いなりになるからだ。取引先が主導権を握るため、雑に扱われやすい。

「エンジニアという労働力そのもの」をクライアントの職場に提供する契約。

  • SIer側の目的: 自社のエンジニアをクライアントの指示通りに働かせ、確実に時間売上を得る。中堅・中小SIerが他社の大規模プロジェクトに人員を送り込む際(客先常駐)によく使われる。
  • 指揮命令権: クライアント側にある(ここが準委任との最大の違い)。
  • SIerのリスク: 指揮命令権が相手にあるため、自社社員のスキルアップやキャリアコントロールが難しくなりやすい。

最後に

SEを目指す人へ:どの契約形態で働くか、どのSIerで働くのかで、キャリアの積み方やリスクは激変する。自分が何を重視するのか、分析して、理想の働き方に合わせてSIerを選び取ろう。

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